プロデューサーが語る十勝芽室コーン炒飯誕生秘話

十勝芽室コーン炒飯誕生物語秘話

2008年1月10日(木)、彼らは突然やってきた。

「中田さん、うちでもご当地グルメをつくりたいのです。」
彼らとは、芽室町役場の企画財政課渡辺さん、商工都市振興課林さん、 住民生活課西科さんの3人。
みんな私服なのが気になった。

「今日は会社(役場)を休んで、プライベートで来たのです。」
彼らはA4版の簡単な企画書を持参していた。

タイトルは、
「『食』で、めむろを元気に楽しく、人をイキイキさせたい。」
その第1弾がご当地グルメの開発だと言う。

芽室町には、農業がある、元気な人がいる・・・と
一生懸命説明をしてくれる。スイートコーンの作付面積&生産量は
日本一、馬鈴薯と小豆、てん菜は全道で2位、小麦は全道3位、
レンガ倉庫があることや売り出し中の「未来めむろうし」のことetc.

企画書には、今後のスケジュールが書かれていた。
1月にプロジェクト発起人会設立、2月にヒロ中田講演会、7月の
「めむろ商工夏まつり」でデビュー。

「ところで、お金はあるの?」。
のぼりやパンフレットを作ったり、ホームページを開設したり・・・ いろいろとお金はかかる。
「ありません」

「役場の予算は使えないの?」
「無理だと思います」

「じゃあ、どうするの?」
「なんとかします」。

「大丈夫なの?」
「大丈夫です」。

頼りない感じもしたが、彼らの意気込みに心打たれた。
どうなるかわからないが、二つ返事で協力することにした。
これまで手伝った地域では、行政や観光協会、商工会が予算を 捻出してくれた。
今回はそれがない。

本当に集める事ができるのだろうか。

 ぼくの講演会は3月に開催された。
その際、「スイートコーン 生産日本一のまち・芽室」を訴求するため、
「コーン炒飯」を 作ったらどうかと提案。
これを受けて、役場三人衆は飲食店 有志にも声がけをし、推進協議会を結成した
(会長は国民宿舎 新嵐山荘副調理長の高橋広明さん)。
協議会メンバーは何度も集まり、 議論と試食を重ね、6月中旬に
「十勝芽室コーン炒飯」の内容 (定義・ルール)が決まった。

お金の問題に関しては、寄付や負担金、協賛金を集めて何とか
クリアし、7月17日(木)にデビュー。

芽室町役場の若手三人衆がぼくに会いに来てくれて、約6ヶ月後
の事だった。彼らの取り組みはNHKも関心を持ち、デビュー前にも
かかわらず6月下旬に全国で紹介されるという幸運にも恵まれた。

知名度は十勝を中心に少しずつ高まりつつある。

自分たちのまちを変えるのは自分たちだ。

とにかく、行動あるのみ!そんな未来の芽室町のことを想う若者たち
が立ち上がって創りあげた十勝の新・ご当地グルメ第1号の 「十勝芽室コーン炒飯」。

みなさん、ぜひ、複数のお店を食べ歩いて いただき、
率直なご意見、ご感想を各店にフィードバックしてください。

十勝芽室コーン炒飯推進協議会のメンバーは、お客様に愛される料理
づくりにこれからも最大限の努力をしてくれると思います。

一緒に良い商品を創り出していきましょう。

(新・ご当地グルメプロデューサー ヒロ中田)

ヒロ中田(本名 中田博人)
(株)リクルートじゃらんリサーチセンター エクゼクティブエリアプロデューサー
日本初の新・ご当地グルメプロデューサー。
「観光」を「集客交流サービス事業」ととらえ、地域ブランド構築のためにいろんな企画・アイデアを提案中。特に「食」の地域ブランド化のために、地元食材を使った新・ご当地グルメ開発(企画開発型ご当地グルメ)を手がけ、ヒット商品に「白いプリン」「富良野オムカレー」「オホーツク北見塩やきそば」などがある。広島県呉市出身。札幌在住。

エリアプロデューサー
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芽室町公式サイト

十勝芽室コーン炒飯の定義

スイートコーン日本一(作付面積、収穫量とも 日本一)のまち「十勝の芽室町」を広く世の中に知ってもらうために開発した 芽室で作ったスイートコーンたっぷり使ったバター味の炒飯。

芽室コーン炒飯サポーター
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